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>>活動報告 〜お祭り上映会



上映会までの経緯 -----------------------------------------------------------------
上映会は、山梨県石和にある甲州リハビリテーショングループの一つ、甲州ケアホームのご協力の元に行いました。この施設は全国的なモデル施設にもなっており、地域における医療・福祉の拠点として各種の研修会やボランティア等の受け入れも積極的に行っています。音楽療法や動物療法なども取り入れており、今回のお祭り上映会についてお話した際も強い関心を示して下さり、そのまま上映会開催の運びとなりました。

これまでCTVで行ってきた上映会はこちらが取材撮影してきた各地のお祭りを上映する提供型でしたが、今回上映会を開催するに当たっては、まずは職員の方へのリサーチを先に行い、その施設(地域)に限定した祭りの取材・上映会を目的としました。そしてリサーチの結果、そこに入居されている方々の多くがその地域に生きてきた人である事、石和には「武田信玄」縁のお祭りが存在する事、そしてその地域に生きてきた人にとって武田信玄はとても特別な存在である事が分かりました。


「信玄公祭」上映内容----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そこで、上映会は武田信玄を核にした内容で行おうと考え、石和で毎年行われる戦国2強と言われた武田軍・上杉軍の壮大な合戦を再現した「川中島合戦戦国絵巻」という祭りをメインに、甲府で毎年行われている武田信玄の川中島大戦までの出陣を再現した「甲州軍団出陣」を加え、それらを特別編集し「信玄公祭」として上映用VTRを制作しました。職員の方と相談した結果、上映内容はトータルでおよそ20分になり、上記内容に加えリサーチの時のヒントと音楽療法のお話を元に、最後にはその地域の人なら老若男女誰しもが知る三橋美智也さんの「武田節」のカラオケも加えました。見てくれた人が武田信玄の持つ勇ましさ・誇り、共通の郷土意識みたいなものを感じて、気持ちが奮いたつような想いを持ってくれたら、という思いを込めながら制作しました。

上映会は施設の職員の方々の計らいで、ケアホーム正面にある交流会館で行われました。そこでは大きなスクリーンと大音量のスピーカーで上映する事が可能で、さながら映画館のようでした。
上映会を終えて--------------------------------------------------------------
上映の様子について、同行した学生は以下のように感想を述べてくれました。
『上映中、観客の方々は熱心に鑑賞していました。大きなスクリーンでの上映だったこともあり、合戦の映像と激しい音が本当に迫力があって私も圧倒されていました。クライマックスに流れた「武田節」には見ていらしたお年寄りが手拍子をしたり、合わせて歌ったりと、体を動かしていて、この映像に何か見ていらした方々の胸を打つものがあったのだろうなと製作者ではないのに私も何だかとてもうれしくなりました』
上映終了後大きな拍手をもらい、中には頭の上に腕を持ち上げ大きく拍手しくれるおじいちゃんもいました。


職員の方の計らいで、参加された方の感想を聞きに施設内を案内して頂いた時も、「映画はどうでしたか?」と聞くと、一瞬忘れてしまったかの様な表情をするけどすぐに思い出して「ああっあれ!面白かったわよー。あなたが作ったの?まぁどうもありがとうね」、「地元だけど見たこと無かったのよ。でも今日見たの本当に迫力があったわ」という感想や、「馬が良かったなぁ。馬が一番好き」と、騎馬戦の場面が一番印象に残っている様子の方もいました。

職員の方からも「普段はあまりしゃべらない方も今日は良く話してくれますよ。」とお話して下さいました。職員を含む参加された方みなさんに互いに共感・共有するものが生まれ、祭りらしい一体感がそこにあったように感じました。


今回の上映会で得たこと-------------------------------------------------------------------
職員の方からお話を伺う中で、『今日上映会に参加されたお年寄りの方くらいだと、物事は全て「感受性」で見ているの。』という言葉がありました。最初は「?」でしたが、良く考えるととても大切な言葉であるように思えてきたのです。それは一つに視覚や聴覚的な問題をいっている部分もあると思いますが、単純にそれだけではない。例えば、今回行った上映会を別の地域で行ったらどういう結果がでたかを考えると、恐らく今回と同じくらい良い反応は生まれなかったと思います。今回上映会に参加された方は、その地域に生きながら「武田信玄」という人物と深く関わっており、上映会で重要な場面ともなった「武田節」もその地域に生きてきた人たちなら誰もが知り、様々な場面で生活に関わってきたものであり、共通の記憶だからこそ心に響く。つまり、その地域に生きてきた人達だからこそ感じる事ができるものがある。それを「感受性で見る」ということなのではないだろうか、ということです。いくら年を重ねても互いに共有できるものがある、そこに生きてきたからこそ感じ受けるものがある。それを見つける作業こそ、回想法の取り組みの原点であり、祭りはその糸口になり得ることを今回の上映会を通して強く改めて感じました。しかし同時に、根源的な「地域性」や「コミュニティ」の存在がこれを支えたのだ、ということも付け加えたいと思います。
今後も山梨県内の他施設でも上映会を行えるように、甲州ケアホームの協力の元にこれを進めています。


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